昨年の大会(東広野GC)ではベスト32のマッチレーに7打足りずに予選敗退した石川遼(杉並学院高)が熱烈な“ハニカミ王子”フィーバーとともに帰って来た。
朝早い7時44分、インスタートの石川を見ようとして集まった大勢のギャラリーを引き連れてハーフターンした時点で、2アンダーパーの35。アウトでも1、3番のパー5ホールでバーディーを取ると、午前11時現在で765人と発表されたギャラリーのほとんどが9番の最終グリーンを取り囲んだ。4アンダーパーで迎えたこのホール、ドライバーで快心の当たりをした石川の残り距離は200ヤード。「フェアウェイの真中で、絶好のライだったので、ちょっとリキミが入ってリズムが速くなったかも」と、グリーン左のラフに打ち込んだミスを素直に反省。ピンが近く、ウェッジのロブショットで行くか、普通のアプローチショットにするか悩んだ末、ロブを選択。やや爪先下がりだったせいかヘッドが抜けずにピンを大オーバー。寄せワンにも失敗してこの日、唯一のボギーでフィニッシュ。結局、36・35=71は3アンダーパーで、8位タイだった。
「昨年の大会より手応え十分。レベルの高い試合で、なんとか集中して頑張りたいです。名古屋のギャラリーは視線が熱いと感じています。なんとかいいプレーをして皆さんの期待に応えたいと思います」と、マスコミとの対応も優等生風である。
愛知CC東山コースは開場して50年を越える歴史あるコース。井上誠一設計で、6,961ヤードでパー74。パー5が6ホールあって、短めのパー4ホールではワンオンも望めるとあって、プロをも圧倒する飛距離のある選手はスコア重視に徹してドライバーを捨て、レイアップ(刻み)作戦が普通だが、石川は「今日のドライバーは百点満点だったので、14ホールすべてでドライバーを使いました」とケロリという。このアグレッシブな攻撃ゴルフが明日以降のプレーでどうスコアに反映されるか、注目度は第1ラウンドからヒート・アップしている。
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