2000年に日本アマでマッチプレーが復活してから、「メダリストは優勝できない」というジンクスがある。昨年大会では、伊藤勇気がメダリストに輝きながら、準々決勝で宇佐美祐樹に敗れ、悔し涙を流したのも記憶に新しい。昨日までのストロークプレーで、11アンダーパーをマークしてメダリストになったキム・ビーオも、このジンクスを破ることはできなかった。韓国の16歳で、マッチプレー未経験のキムは、精神的な支えに父親をキャディーにして、万全の体制を整えて、1回戦を迎えた。しかし、目の前の相手と1ホールごとに決着をつけるマッチプレー独特の雰囲気に、「コンディションは良かったけど、気持ちの焦りが出た」と渡邉優登との対
戦を悔やんだ。「昨日までバーディーを量産できていたので、今日もそのつもりでプレーしていたが、徐々にアイアンショットの調子が悪くなって、そのうちパットも入らなくなる…」悪循環で、呆気なく敗れた。「正直、韓国選手の4連覇を狙っていたけど、思うようにはいかなかった。この結果が自分の実力だと思うので、もっと練習します」
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