1回戦の伊藤勇気(日大)は45歳のベテラン、大倉清(大博多CC)を相手に3and2に下し、快調なプレーかと思わせたが、実際は違った。昨日、石川遼がOBを打って自滅した6番ホールで2発、他にも1発と計3発のOBを打ち、ショットは乱れ勝ちだったのだ。「特にアイアンショットでターフを取り過ぎていたので、レベル・スィングに修正したので、調子が上がって来ました」と、ゲーム中にショット修正が可能な実力をアピールした。その証拠に、桐谷龍平(グリーンパーク大山GC)との2回戦では1アップも許さない完璧な内容で、3and 2の快勝。特に、10番ホール(483ヤード・パー5)ではドライバーの後、残り165ヤードを
9番アイアンで3メートルにつける離れ技を演じて、イーグルを仕留めているのだ。フォローの風、距離のないパー5ホールだったとはいえ、ショット復活の狼煙だろう。
というのも、昨年から遠征している全英アマ選手権で予選カットされて帰国した直後の今大会だっただけに、リンクス対策で駆使した低い球筋を元に戻す必要があったらしい。しかも、今年2月からロサンゼルスにホーム・ステイしている伊藤は英国からアメリカ経由で帰国したせいか、時差ぼけにもなっていた。
それでも、日本アマ3回目の挑戦となる伊藤に、世界で揉まれている苦労が実らないはずはないのでは? そんな期待を寄せたくなるショット復活ではないか。
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