本選手権を日本アマチャンピオンとして迎えた小林伸太郎(東北福祉大3年)。周囲の喧噪を余所に、小林自身はマイペースを貫き、正確なアイアンショットを武器にパーオンを狙う自分のゴルフを実直に守り通す。第1ラウンドは、3番パー3で6メートルを沈めて初バーディーを奪うと、「調子が悪い」というパットが足を引っ張り、5番で3パットのボギー。後半に入ると、パットは復調したものの、今度は得意のアイアンショットがブレ始める。後半は12パットにおさめながら、3バーディー、1ボギー。特に悔いを残したのは、17番のボギー。16番まで3アンダーパーでプレーしていた小林は、17番で2打目をグリーンオーバー。痛恨のボギーを叩
いて、首位タイスタートを逃してしまった。「このコースは、あまり得意ではない。調子が良ければ、68ぐらいは出せる。このスコアには、憤りを感じている。けれど、今の調子なら、仕方がないでしょう」と飄々と語る。「日本アマを制したけど、あの時も強く優勝を望んでいたわけではない。忠実に自分のプレーをやり通した結果が、たまたま優勝という結果につながっただけ。今回もプレースタイルを守って、最後に優勝が転がり込んでくれば…」
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