岡田壮広(日本大4年)と若林朋宏(城西大3年)の2人がともに68の好スコアをマークして、通算6アンダーパー。首位と1打差の3位タイに浮上した。
岡田は、「ショートパットに悩んでいて、イップスの状態。昨日から思い切ってクロスハンドグリップにした」ことが奏効した。3番パー3でティショットで右OBを打ちボギーが先行したが、7、8番で2.5メートル、9番で1.5メートルのバーディーパットを決める。そして迎えた10番パー5で260ヤードのセカンドショットを3番ウッドでピン7メートルに2オンすると、見事にこのパットを沈めてイーグル。7番からの4ホールで5ストロークもスコアを伸ばす快進撃だった。「ティショ
ットの調子が悪く左へのミスばかり。いつもはパットが足を引っ張るのに、この試合では逆にパットに助けられています」と自分のゴルフに半信半疑の表情。「パットが良いので、2打目のプレッシャーが少ない。それで気楽にプレーできた」と話す。この2日間、18番で一度もパーをセーブできていない岡田は、「明日は、最終ホールを克服したい。上位に残るには1メートルのパットが鍵」昨年大会14位タイを上回る成績を目論む。
若林もパットに助けられたゴルフだった。10番スタートの若林は、14番で1メートルのパーパットを外したが、16番でスコアを戻す。18番ではバーディーを奪い、「1アンダーパーでハーフターンできたので、気持ちがスッキリして後半に臨んだ」という言葉通り、4番でボギーを打ったものの、5番でグリーンエッジから10メートルのバーティーを決めて、流れに乗った。6番で1メートルを沈めて連続バーディーとすると、8番1メートル、9番で1.5メートルを決めて2度目の連続バーディー。終わってみれば、6バーディー・2ボギーの68。「昨年、カットに終わって悔しい思いをした。今年は、絶対に借りを返す気持ちで来たので、3位タイで第3ラウンド進出を決めることが出来、満足です」と充実感溢れる笑顔を見せた。ドライバーショットの平均飛距離が260ヤードと決して飛ぶ方ではない若林だが、逆にそれが「距離の短い、このコースに合っている」と感じている。「自分の武器はアプローチとパット。明日もこの2つで勝負できれば…もちろんこの順位にいるので、欲は出ています」と、本選手権での目標を上方修正したようだ。
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