第2ラウンドで通算7アンダーパーの首位タイに立ったのは、中道洋平(東北福祉大4年)と小池一平(山梨学院大4年)の2人。
1アンダーパーでスタートした中道洋平はこの日、パットが復調して7バーディー・1ボギーのベストスコアタイとなる66をマーク。通算7アンダーパー・137ストロークで位に立った。10番スタートの中道は、11番で3メートル、12番で8メートルを沈めて連続バーディー。14番ではティショットを左バンカーに打ち込みボギーを叩いたが、中道の快進撃は止まらない。16番で1.5メートル、17番では4メートルを沈めて、またもや連続バーディーとしてスコアを伸ばす。ハーフターン直後の1番では1.5メ
ートル、8番1.5メートルを決める。最大の見せ場は最終9番。ティショットを左に曲げて木の下に打ち込んだ中道は、グリーン手前にレイアップ。残り20ヤードのアプローチを直接決めるチップインバーディーで、この日三度目の連続バーディーを奪った。「第1ラウンドを終えて、自分より上位の選手がたくさんいた。今日は、攻めていこうという気持ちでスタートして、すぐに連続バーディーが獲れたので波に乗れた。昨日はパー5でひとつもバーディーを獲れなかったが、今日は2バーディーなので、満足しています」と笑顔で首位に立った喜びを語る。距離が短く戦略性に富む北六甲CC・東コースは、「頭を使ってプレーしないといけないので、自分は好きなコース」と言って、はばからない。4年生の中道にとって、今年が最後の日本学生。それでも中道に気負いは見られない。「最後まで納得できるゴルフがしたい。4日間アンダーパーをマークすることだけを考えています」と、静かに語った。
出だしの1番で3メートルのバーディーパットを沈めて「波に乗れた」小池は、8番で2メートル、9番では60ヤードの2打目をサンドウェッジで50センチにつけてバーディー。ハーフターン直後の10番も1メートルにつけて3連続バーディーと一気にスコアを伸ばした。16番でこの日5つ目のバーディーを奪うと、17番こそ2打目の距離をジャッジミスしてボギーとしたが、68の好スコアをマークして、首位タイに立った。「パットの調子は相変わらず良い。ドライバーショットも曲がらない」と2日間60台のスコアも当然という表情を見せた。昨日は、パー5でスコアを伸ばせなかったが、今日は全てバーディーを奪う会心のゴルフ。「2日間良い流れでこれた。明日もアンダーパーでプレーしたい。できれば、60台で」と悲願の日本学生初優勝に向けて、決意を新たにした。
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