東北福祉大の先輩、後輩コンビが逆転優勝に望みを繋げた。今年が最後の日本学生となる中道洋平(東北福祉大4年)は、この日4バーディー・2ボギーの70でホールアウト。通算9アンダーパーで首位と1打差の2位につけた。「今日は、パットの調子が良かった」という中道は、4番で5メートルのバーディーパットを決めると、5番、8番と3つスコアを伸ばし、首位タイスタートの小池に1ストローク差の首位で前半を終えたが、後半、1バーディー・2ボギーとスコアを崩し、1打差の2位で第3ラウンドを終えた。「流れが変わった」と悔やむのは、12番のボギー。前のホールでバーディーを奪い小池との差を2ストロークに広げた直後のホールで、
2打目をミスし痛恨のロストボール。このホールを境に好調だったパットにも乱れが見られるようになり、15番パー3では3パットのミス。「12番のロストボールが痛かった。でも、首位とは1打差。明日もアンダーパーを目指す」と逆転優勝を諦めてはいない。
第2ラウンドは、好調なショットとは裏腹にパットに苦しんだ杵鞭謙二(東北福祉大2年)。今日は、全く逆に好調なパットが不出来のショットを救う形となった。3番パー3でティショットを左に曲げた杵鞭は、アプローチをミス。下り6メートルを3パットし、ダブルボギー。直後の4番では、2打目を左ガードバンカーに打ち込み、目玉となる不運も重なりボギーと2ホールで3ストロークも落としてしまった。「この2ホールのミスで、内心焦りました。自分のゴルフはこんな程度か…とも思いました」と、気落ちしたが、パットが杵鞭をカムバックさせる。5番で2メートル、6番ではグリーンエッジから14メートルのロングパットを決めて連続バーディーを奪った。この後、8番でアプローチミスからボギーを叩いたが、9、10、16番でバーディーを奪い、5バーディー・2ボギー・1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフながら71とスコアを伸ばして4位に踏みとどまった。「明日は、無理をしないように。後半のパー5で確実にバーディーを獲って、4アンダーパーを出せば逆転も可能だと思う」と目論んだ。
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