首位タイスタートの小池一平(山梨学院大4年)が、16番でチップインイーグルを決めるなど、1イーグル・2バーディー・1ボギーの69で通算10アンダーパーにスコアを伸ばし、2位の中道に1打差をつけて単独首位に立った。「今日は、ショットがぶれていて、スタートから苦しいゴルフだった」と振り返る小池は、5番までチャンスもありながら、決めきれないもどかしい展開でパーを積み重ねる。迎えた6番で左ラフからの100ヤードの2打目をピッチングサンドで50センチにつけるショット。しかし、球はホールの上で下りのスライスライン。「嫌なラインだった。距離は短いけれど、慎重に打って」このパットを決めると、「バーディーが先行
して、ホッとしました」。しかし、相変わらずショットが安定せず、9番のティショットも「酷い当たり」で、右のラフ。2打目をピンから5メートルに乗せた小池は、この日2つ目のバーディーで前半を34で終えた。後半も我慢のゴルフを強いられる小池は、14番でフェアウェー真ん中からの2打目を左にミスし、よらず入らずのボギーを叩く。「もったいないプレー」に気落ちしかけたが、16番パー5で、我慢のゴルフが報われた。2打目を左ガードバンカーに打ち込んだ小林は、20ヤードのバンカーショットを直接カップインさせる起死回生のチップインイーグルで単独首位を決めた。「16番ホールはラッキーです。今日は1日、プレーの内容は酷かった。このスコアは、運が良かっただけです」と、謙遜する。悲願の初優勝に大きく前進したが、「明日も意気込まず、普段通りのプレーをしたい」穏和な笑顔を見せた。
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