「2007年度(第40回)日本女子オープンゴルフ選手権競技」が9月27日に開幕する。開催に先立ち、9月12日に会場の樽前カントリークラブ(北海道)で、ディフェンディングチャンピオンのジャン ジョン選手を招き、メディア・デーを開催した。
プレーを終えて記者会見に臨んだジャン ジョン選手は、樽前カントリークラブの印象について「フェアウェイもグリーンもコンディションが最高の状態。自分も何度かメジャートーナメントに出場しているが、これだけ速く、綺麗なグリーンの経験はない。フェアウェイも狭く感じたし、非常にタフですね。これまでのメジャートーナメントの中で、一番メジャーらしいセッティングだと感じた」
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と語った。セッティングでは、フェアウェイ幅20ヤードを基本としてセッティングを進めているが、樹木が少なく、ティインググラウンドから視界が開けている影響で、視覚的には数値よりもかなりフェアウェイを絞っている印象をもったらしい。「このコースは、ロングヒッターが有利とかいうわけではなく、いかに正確にティーショットをフェアウェイに打てるかが鍵。ラフも非常に長く、粘りが強い芝種。自分だとラフに入れると、2打目は7番ウッドか9番ウッドを使うことになると思う。体を鍛えて、もっとストロングにならないと」と、北海道特有の洋芝に警戒心をのぞかせた。今年、ジャン ジョン選手は本来の調子を取り戻せていないが、「自分自身ではプレーを楽しんでいるし、毎試合でベストを尽くしている。強いて言えば、パッティングが本調子ではないかな。でも、徐々にパッティングも修正できているので、調子自体は上向き」と、強気のコメントを残した。茨木CCで開催された昨年大会では、第1ラウンドに首位に立ち圧倒的な強さで女子オープンを制したジャン ジョン選手。連覇への意気込みを聞かれると、「昨年の茨木も難しかったけれど、樽前は距離も長く、グリーンも速く感じた。優勝スコアはわからないけれど、通算で5アンダーパーから10アンダーパーかな。とにかく、ショットメイカーが有利だと思う。最近、本大会に宮里藍選手が欠場することを知ったけれど、残念ですね。でも、日本にはドライバーショットの飛距離が出てパットが上手い上田桃子選手や、昨年大会で一緒にプレーした横峯さくら選手、大山志保選手、不動裕理選手と強豪が揃っています。同じ韓国出身の選手では、辛炫周選手も強いですね」と、一瞬、厳しい表情を見せたが、「アメリカでのツアーでも速いグリーンはあるけれど、コンディションが悪いコースが非常に多い。これだけの好コンディションでプレーできることが非常に楽しみ」と大会を2週間後に控えて、待ちきれない表情をみせた。
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