6バーディー・2ボギー68をマークした飯島茜がトップに躍り出た。大会までの7週間で優勝2回、出場6戦中全試合トップ10入り、今もっとも好調な選手。流れは変わらなかった。
3番3メートルのバーディーパットをねじこんだのをはじめ、グリーン上で要所を締めた。8番、12番では8メートルをほうり込み、14、15番は5メートル、1メートルを沈めるバーディーを決めた。2ホールでボギーはあったが、難コースでは想定内のミスだった。
総距離6522ヤード、パー72のコースにセッティングされた樽前カントリークラブのコースレートは76.9。さらに8センチに設定されたラフは10センチ程に伸びた部分もあり、より一層難
しさを増した。加えてフェアウェイは狭く、「難しい」という選手たちの悲鳴が充満した。
飯島は、「木の下に入れたボールが幸いショットできたり、良いキックでピンチになるところが、助かったり。良い流れで第1ラウンドを乗り切れた」と素直に喜んだ。1番で右へ流されたボールが木の中に飛び込みひやりとしたが、ラフの薄いところでリカバリーできて幸運だったと振り返った。「ラフは深いし難しいコース。でも、みんな平等と受け止めています」ゴルフは運と不運の交錯したゲームと受けとめて以後、自分のゴルフに徹することができた、と笑顔を見せる。しかし、笑っていられない状況だった。
前週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンは腰痛で欠場した。プロアマ競技のティインググランドで、ぎっくり腰を起こした。ゴルフ5レディス、日本プロ選手権と2連勝、3週連続のかかったマンシングウェアレディース東海クラシックは惜しくも8位となった。その”疲れ”がでたのだ。
腰痛発生後の再起をかけた初練習は24日、恐る恐るアプローチからはじめた。この日、腰にコルセットを巻いての奮闘。最終ホールでは、足にけいれんが起こり、ホールアウト後は公式記者会見前にマッサージを行うなど”爆弾”を抱えての大会だった。
宮里藍が巻き起こした若手プロの女子ブーム。24歳、飯島もその中心で活躍したひとりだ。日本女子プロゴルフ選手権に次いで日本女子オープンとメジャーのタイトルを目前の今大会、飯島の戦いに注目だ。
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選手インタビューは、飯島選手、諸見里選手、横峯選手、不動選手です。
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