インスタートの10番で8メートルのパットを決めるバーディーの好スタート。2番で6メートルから3パットしたが、パットのタッチは良かった。13番、2メートル、17番5メートルとバーディーパットを決めて波に乗る。アウトは3番でカップ手前から3メートルを放り込み、7番では2.5メートルのスライスラインをねじ込んだ。「ショットの精度は昨日の方がよかったが、今日は満足のいくラウンド。後半2ストロークのばして、良いラウンドだった。パットは練習の良いタッチがでた」
表情は明るかった。
コーチでキャディを買って出た江連忠プロは力んだ。「11アンダーパーで優勝。10アンダーパーならプレーオフ。9アンダーパーな
ら5割の確率」と天をにらむ。あと2日で11アンダーパーまで伸ばせる、という強気の優勝宣言。9アンダーパーでも50パーセントの確率で勝てる。愛弟子の成長をこの日、確信して力強かった。
歯がゆいホープの低迷。沖縄出身の先輩、宮里藍を追って頑張る諸見里だが、成果はあがらない。昨年、米ツアー挑戦の宮里と一緒に遠征したが、シード権をとれなかった。シーズン半ばで国内に戻り、建て直しをはかり1勝を上げるが、調子はもうひとつ。今季は同門の上田桃子が3勝、賞金ランキングのトップと活躍する陰でいまだ未勝利だ。
「くやしい、もどかしい」はっきり口にして巻き返しを誓った。
カップに快音を響かせる好調なパット。明るい材料だ。
「練習グリーンで、必ず50センチはオーバーめに打てている。気持ちを強くパットに取り組めているのが、なにより大きい。3パットを恐れずラインとタッチを合わせることができた後半のイメージであと2日、しっかり伸ばしていきたい」
日本女子オープンは3回目。夢の11アンダーパーへ、いよいよ試練の後半のラウンドだ。
|