通算1オーバーパーの9位タイでスタートした藤田幸希は、思わぬ乱調で7番まで3ボギー・1バーディーとスコアを落としていた。迎えた8番。187ヤードのパー3。5番アイアンを手にした藤田のティショットは、綺麗な放物線を描いて、ピン手前に落ちると、そのままカップに消えた。藤田にとって人生3度目、試合では初めてとなるホールインワン。「すごかったですね。入る瞬間を初めて見ました。良いショットだと思ってみていたら…“ヤッター”と大騒ぎでした」と興奮冷めやらぬ表情。「8番まで悪い流れ出来ていたし、自分でホールインワンの瞬間を見れて、嬉しかったです」とスーパーショットに自画自賛。しかし、この日の藤田はスコアを1ストローク落とし、通算2オーバーパーで順位を10位タイに後退させた。「この3日間、これだけしのいでいるので、運もあるみたいだし…明日も我慢のゴルフで、なるべく順位を上げられるように頑張ります」女子オープンでは2001年大会(室蘭)に島袋美幸が達成して以来、11度目のホールインワン。このとき島袋は、女子オープンを制している。ホールインワンという僥倖が藤田を浮上させるか。
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