前半のラウンドではウェッジの距離感に悩み、練習で修正した3日目に68のベストスコアをマーク。ついに昨年の覇者のエンジンがかかった?と思われた最終ラウンド。今度はパッティングのエンジントラブルから諸見里追撃にブレーキがかかってしまったジャン ジョン。首位を行く諸見里に4打差、不動に1打差の3位タイでティオフした1番ホール。いきなり2.5メートルを3パットしてボギー。2番でもボギーと最悪のスタートを切ってしまった。しかし、メジャー1勝(2005年全英女子オープン)の米ツアー・プロの意地と誇りで、恥ずかしいプレーは見せられない。その後、2バーディーを奪ってアウトはパープレーの36。インにターンして10番をバーディーとして、さあこれから追撃態勢に入ろうとした直後の11番だった。11メートルのバーディーパットを4パットしてしまう大きなミスを犯すアクシデント。「パッティングのタッチが合わず、苦労の連続だった。快晴と強い風でグリーンが乾燥したのか、スピードが格段に速くなり、調節が出来なくなってしまった」と試合後に暗い顔で語った。
結局、この日は2オーバーパーの74に終わり、通算1アンダーパーで、5位。
クラブハウスに戻って身支度もそこそこに終えたジャンは、4日間ついて歩いた父親の張錫中(ジャン・ソクチュン)氏と共に、諸見里の優勝セレモニーが行われている最中にコースを後にした。フロリダ州オーランドの家に到着した後になって、この悔しい結果を思い出すに違いない。
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