この大会では2000年の10回大会に初優勝、03年、04年と過去に3回の優勝を重ねている高橋勝成が4バーディー・1ボギーの3アンダーパー69のスコアで3位につける好発進を見せた。その3勝後の2大会が17位タイと7位タイという成績に終わっているだけに、この大会には期するものがあるに違いない。
2週前の日本オープン(相模原GC東コース)ではテレビ解説者として裏方に徹し、あのタフなコースセッティングの裏舞台を覗いた経験から「この時季の熊本地方にしては気温が高く、ベント芝のグリーン管理もさぞや大変だったでしょう。今日でも気温26度以上というのですから…」とグリーンの仕上がりに敬意を表した。L93
というニュー・ベント芝のグリーンが「思った以上にスピードは出ていないが、ホール位置が微妙な傾斜にあり、難しかった」というのだ。それでも、1日3アンダーパーでプレーすれば、「優勝は11から12アンダーパーという2桁の争いになるでしょう」と予測しながらも、「前半2ラウンドまでは良いスコアを出させておいて、後半ではグリーンも硬く、速くなって混戦になるのが大会側の狙いかな?」と、コースセッティングの運営事情を知った推測を忘れない。
後半バックナインの3バーディーの内、1つは16番ホールのラッキーだった。188ヤード、打ち下ろしのパー3はグリーン前に樫の木が立ち塞がる名物ホールだが、「4番アイアンで打ったら旗を直撃、2メートルにつくラッキーだった」のだ。「このラッキーが明日からも続くことを願っています」と謙虚な姿勢を見せた。
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