前半のラウンドに挑んだアマチュア選手は18名。プロ108名の中に入っての戦いで後半のラウンドに駒を進めたのは5名だった。その最短距離にいる大川重信(太宰府GC)は今回が5回目の出場で、初めて後半に進出。昨年の日本シニアゴルフ選手権チャンピオンとしてのシード出場だけに「地元九州での大会ですから、ここまで来たらローアマチュアを狙いたい」と意欲を見せる。
そのライバルが強敵。なんといっても過去2大会でローアマチュアのタイトルを連取、今大会に3連覇の記録的偉業の懸かった﨑山俊起(今治CC)が大川の背後に1打差でいた。“ムービング・サタデー”といい、予選通過した安堵感の後で積極的なプレーに転じるの
が常識となる3日目。案の定通り、﨑山の追い上げが始まった。アウトを2バーディー・2ボギーとした後、10番で80センチ、11番で1.5メートルのバーディーチャンスを外す不運もあったが、15、17番では1メートル以内に寄せるバーディーで復活。この日の1アンダーパー・71でトータル2オーバーパー、30位タイをキープした。
一方の大川はこの日、2ボギーに1ダブルボギーとスコアを崩し、6オーバーパーの43位タイに後退。代わって鵜木伸久(ブリジストンCC)が72とスコアをまとめ、﨑山と2打差の4オーバーパー・37位タイにつける結果となった。
これで、明日の最終ラウンド、ローアマチュア争いは焦点が絞られたところだが、「第1ラウンドから体調が悪く、病院で点滴を打つほどでした。でも、明日で終わりですから、舞い上がらず、平常心とはいかないまでも気分を落ち着けてプレーしますよ。結果は気にしません」という﨑山。もしかすると、大会史上初のローアマチュア3連覇が明日に実現するかも知れない。
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