中日クラウンズに続いて、来日を果たし全米オープン本選通過を目指したタッド・フジカワが9オーバーパー、先週の日本ツアーで話題をさらった薗田俊輔が6オーバーパーでともに本選への出場権を逃した。タッドは、「大利根カントリークラブでは、練習ラウンドを5回したが、今日の風は経験できなかった」と悔しさをかみ殺していた。第1ラウンドのスタートで3連続ボギーを叩き出だしで躓いたタッドは、第1ラウンドを78でホールアウト。風が吹き始めた後半になって、ようやく本領を発揮するかと思われたが、75とスコアをまとめられず、通算9オーバーパーに終わった。「ショットの調子は良かったけど、風に影響で距離感が掴めなかった。それ
に、練習ラウンドに比べてグリーンも固く、スピードも速くて対応しきれなかった」と、苦笑いを見せた。
体調不良で欠場した選手が出たために、セクショナルクオリファイング出場権を得た薗田俊輔は、前後半のラウンドとも75。通算6オーバーパーで本選出場はならなかった。先週のツアー競技に出場してから、セクショナルクオリファイング出場に一縷の望みをかけ、その足で会場の大利根カントリークラブに6時に入る。薗田に吉報がもたらされたのは、最終組スタート直前。疲労の残る身体で、必死のプレーを続けたが、夢は叶わなかった。「先週から、続けての競技で、今日は36ホール。正直疲れました。でも、最後まで棄権をせずにプレーをしたことは、自分で評価したいと思う」と充実した表情を見せた。薗田とともにアマチュアながら、大利根カントリークラブでのセクショナルクオリファイング出場を果たしたタッド・フジカワとは昨年11月の試合で一緒にプレーをしたこともある。ともに、本選出場の夢は絶たれたが、将来のゴルフ界を担う逸材の片鱗を見せるには充分なプレー振りだった。
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