昨日1オーバーパーと出色の出来で、2位に5打差をつけて首位に立った増田京子。プレーオフで敗れた昨年大会の雪辱を果たせるかと思われたが、後半にスコアを崩し、通算13オーバーパーの6位タイで本選手権を終えた。1番で15メートルから2パットのパーセーブ。2番でもグリーン奥から10メートルのパットを1メートルに寄せて見せるなど、持ち前の粘りのプレーでこのまま首位を独走するかと思われていたが、増田は、「1メートルぐらいのパットを気持ちよく打てなくて…いつスコアを崩してもおかしくない内容でした」と周囲とはまったく別の思いにとらわれていた。
それでも、4番まで必死にパーセーブを続けていた増田だったが、5番のボギーを打つと、濁流に飲み込まれたようにスコアを崩し始めてしまう。7番から3連続ボギーを叩き、前半40を叩くと、後を追う三木との差は1ストロークにまで縮まってしまう。10番でダブルボギーを叩き、優勝争いのプレッシャーと疲れから増田の生命線でもあるパットに狂いが生じてしまえば、三木の後を追うこともままならなくなってしまった。増田は後半だけで8ストロークスコアを崩し、昨年の雪辱は果たせなかった。ホールアウト後、「今日は、パットの調子が悪かった。正直、疲れも出てしまいましたし…。でも、自分のプレーを精一杯したつもりなので、悔いはありません」と健気に話して会場を後にした。
|