第1ラウンドでは、パットが決まらず5オーバーパーの55位タイと出遅れた田村尚之。第2ラウンドは、3アンダーパー69と帳尻を合わせ、通算2オーバーパー17位タイに順位を上げて、マッチプレー進出を決めた。「日本アマですから、昨日の32位のスコアの倍数がカットラインになることはないと思っていました。自分は悪くてもパープレーなら…」と話していたが、百戦錬磨の田村といえども内心は追い込まれていたのだろう。アテスト会場に足を踏み入れた瞬間、両手を大きく広げて“セーフ”の格好をして見せた。クールな田村からは想像が出来ないジェスチャーが、明らかに心情を語っている。
1番で2オンしながら3パットのパーと昨
日からのパットの不調を引きずっていた田村が復調したのは、4番。グリーン奥から5メートルのパットをねじ込んだ直後の5番で6メートルのバーディーを沈める。ここからは田村の真骨頂。昨年大会の決勝戦でも見せた粘りのプレーで後半2つスコアを伸ばして、当確圏内にスコアを戻した。「最低の目標はクリアできました」安堵の笑みを浮かべた田村。明日の1回戦は同年代の大倉清との対戦。大倉は、アマチュアながら九州オープンを制したほか、ナショナルチームの歴代メンバーという九州の雄。注目の対戦だ。
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