日本アマ初出場の中学3年生、浅地洋佑がこの日1アンダーパー71でホールアウトし、通算3アンダーパーで3位入賞。見事にマッチプレー進出を果たすとともに、10月に古賀ゴルフ・クラブで開催される日本オープンの出場資格を手中に収めた。10番ホールスタートの浅地は幸先良くバーディーを奪い、このまま流れに乗るかと思われた。しかし、直後の11番でティショットを左のラフに打ち込むと3打目のアプローチも洋芝のラフに負けて左にミス。5メートルのパーパットを残した浅地は、これを3パットしてしまい、ダブルボギーを叩いてしまう。「この3パットで調子を崩しました」という言葉通り、好調なショットに反比例して、15番、16番で連続3パットのボギーと前半で3ストロークもスコアを落としてしまった。
しかし、後半に入ると、浅地の非凡な才能が発揮される。「いつもなら3オンと決めている」という1番パー5でティショットをフォローの風に乗せて300ヤード近く飛ばした浅地は、残り210ヤードの2打目で5番ウッドを手にする。「前半でスコアを落としていたし、キャディと相談して、2オンを狙おうと決めました」という渾身の1打は、見事にグリーンを捕らえ、バーディー。この1打で息を吹き返した浅地は、続く2番、5番、8番でもバーディーを奪い、後半32。終わってみれば、71で通算3アンダーパーの3位と好成績で初のマッチプレー進出を決めた。
「この2日間、ショットもパットも満足しています。マッチプレーは初めての経験ですが、これからキャディとどうやって戦うか戦略を立てます。絶対に1回戦は勝ちたいです」と、意気込みを語る。浅地は、この日本アマの成績で日本オープンの出場資格も得た。「明日のことより、日本オープンに出られることが嬉しくて、信じられない」と話す笑顔は、いくぶん緊張も感じられる。10月の九州での夢舞台を前に、北の大地でけれんみないプレーを見せたいところだ。
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