第1ラウンドに4アンダーパーの68で首位に立った安本大祐(チサン銭函)がこの日のメダリスト候補ナンバーワンだったが、地元の利を活かせないまま、この日2オーバーパーの74を叩いて後退。それでも貯金がものをいって4位タイに踏みとどまった。
イン・スタートの9ホールをパープレーでまとめ、「さぁー、これから!」と、アウト1番で2オンのバーディー、5アンダーパーに伸ばすものの、続く2ホールで5メートル以内のバーディーチャンスが決まらない焦燥感からか、5番(551ヤード・パー5)のティショットを大きくスライスさせて右のOBゾーンに打ち込んでしまった。ダブルボギーである。直後の6番でもアプローチミスか
らのボギーで、トータル2アンダーパーまでにスコアを落としたのだ。前日まで面白いように決まっていた中尺パターのスプリット・ハンド・グリップがこの日は威力を発揮しないようだった。
かわって登場したのが昨年の覇者、小林伸太郎(泉国際GC)と41歳“中年の星”水上晃男(袖ヶ浦CC)。1オーバーパーの73だった昨日とうって変わり、この日の水上は長尺パターが「面白いように決まってくれました」と満面の笑顔。それもそうだろう、スタート直後の5ホールで4バーディー、7番も取って5アンダーパーとしたのだから。「自分にだけホールカップのサイズが大きくなったのか?と錯覚するほど、長尺パターがモノをいってくれた。でも、ゴルフはそんな簡単じゃない。途端に緊張してボギー連発ですから」とアウト33、トータルで2アンダーパーのままインへターン。これが気分転換になったか、ここでも3バーディー・1ボギーとスコアを伸ばし、この日、67をマーク、メダリストの栄冠を達成したのだ。日本アマ出場8回目にして初のマッチプレー進出。2005年の大山大会ではプレーオフに敗れたので、「明日からはきっと“おじさんパワー”を見せつけますよ!」と胸を張った。
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