藤本はホールアウトすると涙にくれた。パットの不調は悔しかった。1アンダーパーで迎えた8番で2.5メートルを外すと13番、16番と3パット。15番はショットの乱れでボギーだったが、グリーン上に納得がいかなかった。「ショットがいいだけにくやしい、もどかしい」唇を強く噛んだ。
高校3年生、最後のジュニア。1年生では最終ラウンドに乱れた。昨年は4位だった。
優勝候補といわれ、ついに勝てないで迎えた最後の大会。日本女子アマのエース、今大会優勝候補のナンバーワンプレーヤー。自分への期待感は大きすぎるということはない選手だ。10位。5打の大差に向けて戦う最終日、悔しさは晴れるのだろうか。
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