昨年プレーオフで2位、大器・酒井美紀が初タイトルに向け好スタートを切った。
インをイーブンパーで折り返した後、3番でボギーをたたいたが、4番パー3で4メートルのバーディーパットを沈め6番ではピッチングウエッジのショットを80センチにつけ1アンダー、迎えた最終9番パー5ではグリーンエッジまで持ってくると3メートルのバーディーパットをねじ込んで2アンダー。「パットが惜しいのばっかりでした。カップにけられたのも2ホールもあったし…」
ウィークポイントをかかえて不満が口をつく。パットにまつわる“もったいない話”は数え上げればきりがないほど。昨年も宮里美香にプレーオフで敗れたし、その前の日本女子
アマも、綾田紘子とのマッチプレー38ホールに及ぶ激戦で敗れたのもパットの懸念が顔を出したせいだ。
しかし、明るい出来事もあった。カップのふちで止まったと見えた4番のバーディーパット。あきらめて天を仰いだ4秒ぐらい後にコトリ、カップにころがりこんだ。「ずいぶん練習しました。大会前日には2時間、練習グリーンにいました」努力はむくわれはじめている。
3年間、使い続けたドライバーをようやく新しいものにかえたら飛距離が10ヤードものびたという。ゴルフに運はつきもの。ようやく幸運がおとずれようとしているようだ。
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