2008年度(第41回)日本女子オープンゴルフ選手権競技が、新潟県の紫雲ゴルフ倶楽部・加治川コースで開幕する。第1ラウンドを明日に控えた1日、出場選手は最後の練習ラウンドを行い、入念にコースチェックを行った。
大会連覇を狙う諸見里しのぶは、「ラフは長いところもあるけれど、いつもより短い。グリーンも良い転がりをしてくれているので、しっかり打てばよいラインに乗ってくれる。焦りはあまり無いので、良いリズムでプレーできると思う」と自信をのぞかせる。「いつもメジャー大会では、丁寧にプレーしていくけれど、今回はスタートから思いっきりで臨みたい。前半でチャンスをしっかりとって後半の難しいホールで我慢で
きれば」と、樋口久子以来の2連覇に向けて気合を入れた。
明日、諸見里と同組でのプレーとなる2005年大会チャンピオンの宮里藍。ハーフでコースチェックを切り上げると、練習場とグリーンで最終調整に取り組んだ。「インコースの方がティショットが難しい。今日もインコースをプレーして、キャディとどのように攻めたらいいか話をしていた。でも、フェアウェイに打ってグリーンを狙うことだけに集中していければ…」と話す。今年は、なかなか思うような成績を残せずにいる宮里だが、「ずいぶん自信も戻って戦える状態になっている。女子オープンは欲しいタイトル。でも、勝ちたいと思っていても、その状態になった時にどれだけ冷静でいられるかが勝負。まずは、目の前の一打に集中すること。大事にプレーしたい」と、慎重な口ぶり。「今日も、まずはリラックスして体を休めて。体力、気力を充実させたい。明日から長丁場の戦いになるので…」歴代優勝者らしく、高まる気持ちを抑え、自然体で2度目の戴冠を目指す。
宮里ととともにUSLPGAツアーに参戦している上田桃子。先週は、最終ラウンドで逆転優勝を果たし、勢いに乗って紫雲ゴルフ倶楽部に乗り込んだ。アメリカからの移動、連戦となる疲れから脚の痛みと首痛を抱えているが、コーチからは、久々に調子がいいとお墨付きをもらっている。しかし、上田は「自分では、ちょっと気持ち悪い部分が残っている。特にパットは重心が落ちずに、しっくりきていない。そこを試合までに治したい」と、最終調整に余念が無い。「昨年より体調は悪いけれど、技術と精神面は7割は出来ている。良い状態でスタートできると思う」初の女子オープン制覇に向けて、アメリカで得た経験を活かしたいところだ。
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