飯島茜にチャンスが巡ってきた。ボギーなし、3バーディーの69、通算1アンダーパー、一気に優勝争いだ。
「ショットの調子がいいので刻むことは考えていない」とティーショットはすべてドライバーで攻めた。1番ホールは8番アイアンで6メートル、8番ホールは7番アイアンで6メートル、13番ホール(パー5)もフェアウェーにロングドライブを打ち、第3打を2メートルにつけるバーディー。「ほとんどフェアウェーに打ち、グリーンを外したのは18番ホールだけ。パットがもう少し入ったら良かったかな、と思ういい内容」と、欲も出た。
ここ3週間、ショットが良く納得のいくゴルフができているという。スイングにこだわりすぎ、戦略面がおろそかになっていたことを反省、コースに出たらしっかりボールを打つこと、ライやコースに忠実に攻めるようにしている。
「パーオン率が良くなった。フェードボールでフェアウェーをキープできて満足感がある」と胸を張った。
リベンジのチャンスでもある。昨年は日本女子プロ選手権など2勝をあげて臨んだ日本女子オープン(北海道・樽前)は、メジャー2勝目を狙い初日トップと好スタート。しかし、気負いこんで崩れ37位に終わった。
「勝ったら賞金女王のチャンスも出てくる。ランキングの順位を上げたら頑張りがいがある」25歳、宮里藍、横峯さくらの2歳上の“お姉さん”として一緒に輝かしいアマ時代を築いた。強いゴルファーになりたいと、ニュージーランドやアメリカに短期留学をしながら作り上げたスイングでメジャー2勝目。夢がかなう。
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