雷雨が襲い、1時間半にわたって競技中断、宮里は17番ホールで4メートルのバーディーパットを残し、“避難”した。競技再開後のパットはカップ左をかすめバーディーならず。18番ホールもパーで長い1日が終わった。
「色々とあったが、悪天候中断はゴルフにはつきもの。ストレッチをしたり、アメリカみたいだったなと思いながら過ごした」
パットが入らずスコアは伸びなかったが、収穫はあった一日。
「トップ10に入っているし、僅差。誰が勝ってもおかしくない位置にいられた。明日は強い気持ちでやりたい」
米ツアーを主戦場に3年、気持ちを世界において戦う中でストレスがたまるとしたら、優勝から2年間も遠ざかっている
ことだ。最後に勝ったのが06年の日本プロ選手権。日本女子オープンに優勝したのは05年、3年も前のことだ。
「わかっています。でもそれがモチベーションにつながっている。そうした気持ちを底辺において自分の世界に没頭する」“それが今やること”と決めている。
この日はスタートから7番ホールまでパー、惜しいパットが数々あった。8番ホールで左のセミラフからグリーン奥にこぼしボギーが先行した。しかし、9番ホール、4メートルをねじ込むバーディーで取り返すと、13番ホール(パー5)でバーディー。だが、それも束の間、15番ホールでは10メートルから3パットと気が休まることはなかった。
「今日はイーブンパーにしたいと欲ばった分、パットのラインの読みとイメージが合わなかったかな? 最終日はリラックスしてやっていきたい」
世界を相手の厳しい経験が生きるとしたら、格好の舞台がそろった。
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