女子プレーヤーの日本一を決めるメジャー・タイトルの舞台だけに、もう一つの“女の闘い”はローアマチュア争い。予選2日間の結果、アマチュアとして堂々の決勝ラウンド進出を果たしたのは9オーバーの豊永志帆(熊本空港CC)と11オーバーパーのギリギリ通過の竹村真琴(太子CC)の二人だけだった。共に高校3年生の18歳同士の争いになったのだ。第3ラウンドを終えて、ともに13オーバーパーで並び、最終ラウンドでは前後の組みに別れて、ライバルを視野に入れながらのプレーになった。
「前の組を行く、豊永さんのプレーは見えていました。でも、自分は自分なりのプレーに徹しようと思いました。それでも、1番ホールでいきなり得意のドライバーショットを右に曲げ、ダブルボギーのスタート。焦りました。ローアマのタイトルを意識しているのかな?と思いましたが、2番ホールですぐバーディーが獲れたので立ち直れました」と自分の心理状態をクールに分析しているから、頼もしい。
結局、後半で崩れた豊永がこの日、81で、トータル22オーバーパー。一方の竹村も後半3ボギーながら75にまとめ、トータル16オーバーの6打差で逃げ切った。日本女子オープンに挑戦3回目(過去2回は予選カット)で獲得した栄誉だ。
「アマとはいえ、スコアは最悪。でも、このタイトルのお陰で、来季のプロテスト最終戦に出場できる。尊敬するプロは宮里藍さん。プロになったら、藍さんのように“強くて、可愛い、みんなに好かれるプロになりたい」と抱負を語った。
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