野上はこの日、3アンダーパー68と巻き返して、トータル3オーバーパー・単独6位に躍進、すし石垣は71・75の4オーバーパー、7位タイ。
地元・福岡出身の37歳、野上貴夫はここ古賀GCまでクルマで25分の距離に実家があり、今週の試合にはその実家からコース通い。「普段の味気ないホテル生活と違って、子供と一緒に寝ていられる生活だから、リラックスした気分。ただし、コースは昨年から月2~3回のペースで練習ラウンドをこなして来たので、参加選手中、僕がいちばんコースを知っているかも。でもその分、コース内の危険な箇所も知っているので、プレッシャーがかかる。昨日は慎重になりすぎ、ティーショットでドライ
バーを封印して逆に失敗、77を叩いてしまった。だから、今日は刻み作戦を止め、ドライバーを振ってフェアウェーをキープして、バーディ・チャンスが生まれたんです。5、6番ホールでバーディーとしたら、7番ホール(365ヤード・パー4)では、左ラフから100ヤードをサンド・ウェッジで打つと、直接入るイーグル! これで、残り2ラウンドが楽しみになった。予選を通過したら、週末には子供が応援に来てくれると、約束をしましたから」と微笑ましい。
一方のすし石垣はオーバー・アクションや奇抜なファッションでギャラリーを湧かすし、野上には地元の熱い視線が注がれるだけに、この絶好のチャンスを活かしたいところだろう。野上は今季の日本ツアー選手権で2位もあって、賞金レースの29位、すしは37位と健闘しているところだからである。
|