16名が出場したアマチュア選手で、予選2ラウンドを終えて、決勝ラウンドに進出したのはわずか3名。6オーバーパー37位タイの山浦正継(志摩シーサイドCC)を筆頭に、7オーバーパー43位タイの中辻厚雄(泉ヶ丘CC)と第3ラウンドで79とスコアを崩して9オーバーパー51位タイの白井敏夫(総武CC)の3選手だった。もし、今年60歳になる白井が2度目の予選通過で今大会のローアマを獲得すると、大会史上2番目の年長記録となるところだったが、最終ラウンドで79を叩いて一気に後退、15オーバーパー303ストローク、54位タイで終えた。
こうなると、シニアとはいえ若い選手に期待が集まるものだが、3選手中、最
年少の中辻選手は結局、トータル11オーバーパー、299ストロークで48位タイに終わる。
そこで気を吐いたのが残る山浦選手だった。アウトコースで2バーディー・1ボギーの1アンダーパー、トータル5オーバーパーでインコースへ折り返したのだ。しかし、ゴルフの内容は一転して苦しい展開。それでもなんとか3ボギーに抑え75、トータル297ストローク、9オーバーパー42位タイでフィニッシュ、念願のローアマに輝いたのだ。昨年、ここ狭山GCで行われた日本シニア選手権3位で出場しただけに、同じフィールドでの達成を喜ぶのも無理はないだろう。
「前半は良かったのに、8番の短いアプローチを失敗してボギーにしたのが悔やまれた。後半に苦しいプレーを強いられたのはそのせい。残り9ホールの時点で、他の選手と3打差以上あるのを知ったこともあって、少しだけ気が緩みました。でも、念願のローアマを獲得出来たので、来年、地元の九州で行う日本アマ選手権(若松GC)に出られるのが嬉しい」と、大学生など若い選手と争う日本アマにもまだ意欲を見せる。
‘04年の今大会(茨城GC東)で、途中までローアマ獲得街道を走っていながら、土壇場で阪田哲男選手に逆転された苦い想い出があるだけに、晴れてリベンジを果たしたことになる。地元、福岡への帰路も楽しい旅になることだろう。
|