緑の甲子園ともいえる「日本ジュニアゴルフ選手権競技」が明日19日、埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部で開幕する。4部門の先陣を切って19日に第1ラウンドが行われる男子15~17歳の部で注目は、川村昌弘(福井工業大学附属福井高校1年)、加藤龍太郎(作陽高校1年)、浅地洋佑(杉並学院高校1年)、時松源蔵(沖学園高校1年)の本部門初出場の4名。
川村は、中部アマチュアゴルフ選手権で史上最年少優勝を飾ると、7月に若松ゴルフ倶楽部で開催された日本アマチュアゴルフ選手権で、マッチプレー進出者を決めるプレーオフを勝ち抜くと、準決勝まで駒を進めて見事に3位入賞を果たした。その成績が評価された川村は、ネイバーズト
ロフィーチーム選手権の日本代表にも選考され、自身初の日本代表として韓国、台湾のトップアマチュアを相手に健闘を見せた。ゆったりとしたリズムと大きなスウィングアークで安定したショットが特徴の川村。国際経験も積み一皮向けた姿で、日本ジュニア初出場初優勝を狙う。
チームジャパン・ジュニア(TJJ)に名を連ねている加藤龍太郎と浅地洋佑。ともに、JGAから提供される体力強化トレーニングに取り組み、徐々にアスリートとしての筋力もつき始め、今後一層の活躍が期待される。2人は、世界ジュニアゴルフ選手権の日本代表に選考されたが、厳しいコースセッティングに苦しめられる結果に終わった。その後、加藤は中国ジュニアで2位。一方の浅地は、全米ジュニアに参戦しベスト16と上り調子で、本選手権を迎えている。TJJメンバーとしても、本選手権での優勝争いに加わりたいところだ。
もう一人の高校1年生、時松源蔵は、今年その才能が開花した。九州アマで4位と好成績を収めた時松は、2度目の出場となる日本アマで初のマッチプレー進出を決めると、ベスト16入りを果たして見せた。身長は167センチと小柄だが、けれんみのないスウィングから放たれるドライバーショットは、平均飛距離270ヤード。過去にも強豪を輩出してきた九州から現れた新星が、虎視眈々と優勝を狙っている。
2007年大会の石川遼から2年連続で高校1年生での優勝となっている本部門の流れが続くのか、それとも既に日本男子プロツアーを代表する存在となった石川遼と同期の選手がそれを阻むのか。明日からの熱戦に目が離せない
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