中部アマで最年少優勝を果たした後、7月の日本アマチュアゴルフ選手権競技では3位と好成績を残した川村は、今大会も注目度が高い。それというのも、男子15~17歳の部では、07年大会の石川遼以来、高校1年生が連続して優勝しているからだ。今年は、その流れで川村の番か…と、話題になっているという次第である。
インからのスタートで、いきなり3メートルにつけてバーディ。「やっぱり…」と、早くも、そんな声が聞かれた。本人も、「ちょっと、その気になりましたが、次の11番ホールでゲームのリズムを自分で崩してしまいました」。このホール、ティーショットはフェアウェイをとらえ、得意の距離からグリーンを狙うことにな
ったのだが、そのショットをミスしてはずし、なんとか寄せてのパーセーブにとどまった。
「あれで、なんとなく、今日のゴルフは、こんなパターンになりそうだな、と思ったら、本当に我慢の1日になってしまいました」グリーンをはずして、寄せて1パットでしのぐ。そんなプレーが続く中で18番では、しのぎ切れずにダブルボギーを叩いてしまった。第1打が左林の中。横に出すしかない状況で、いったんフェアウェイに戻したが、そこからの第3打が、今度は左奥のバンカーに。これを寄せきれず、2パットでダブルボギーとなった。
「アウトにターンしてからも、やっぱり耐えるゴルフでした。悔しかったのは9番です。やっと3メートルぐらいのバーディチャンスにつけられたのに、外してしまいました。流れが悪い中でもパープレー。それをテーマにしてきたので、最後はしっかり決めて、明日につなげたかったですね」
首位に5打差の15位タイと不満の残る出だしとなった川村だが、2日目以降の巻き返しに注目したい。
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