第1ラウンドで67をマークし首位でスタートした松山英樹(明徳義塾高校3年)は、この日も4バーディー・ノーボギーの4アンダーパー67をマークし、通算8アンダーパーにスコアを伸ばし、2位に6打差をつけて独走態勢に入った。
2日続けてマークした67でも「スコアは同じだけれども、内容は全然違う」と浮かれる様子は微塵もない。「ノーボギーは良かったけれども、バーディーが獲れたのもたまたま。カラーから入っただけです」という。5番のパー5では、第3打がグリーン手前のバンカーからオーバーして奥のカラーまで行ってしまい、そこから8メートルのバーディーパットを入れ、14番のパー5でもカラーから4メートルを入れ
てのバーディーだった。
ショットが「安定しなかった。いい時と悪い時と差があった」というように、逆に9番(パー5)では第3打をピンにぴったりとつけてバーディー。続く10番(パー3)では6番アイアンで打ったティーショットを2.5メートルにつけて、これを沈めた。チャンスは確実にモノにしているので、スコアにつながっている。
これ以外のホールは全てパーで収めた。7番(パー3)ではグリーンを外し、18番でもティーショットを右の林に入れるなどのピンチを招いたが、いずれも3メートルのパーパットをねじ込んだ。「ミスしても気持ちをすぐ切り替えられるようになった」ことが大きい。こうした精神面での成長も今の松山を支えているのだろう。
この2日間でボギーはひとつだけ。これが2位以下を大きく離している要因だ。明徳義塾高校3年の松山にとって、今年が最後のチャンスになる。昨年は3位タイに終わっているだけに、なんとか雪辱を果たしたいところだ。「調子はいいのでこのまま行きたい」と念願のタイトルに王手をかけた。
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