アテストに戻った加藤龍太郎(作陽高1年)は、疲れきった表情だった。首位の松山と1打差で第2ラウンドをスタートした加藤だったが、この日はティーショットに苦しんだ。10番スタートの加藤は、12番でティーショットを右の林に打ち込むミスでボギー。直後の13番で3メートルをねじ込み、スコアを戻したが、ドライバーショットのブレは治まらず、17、18番で連続ボギーを叩き、1ストロークスコアを落として、後半に向かった。
「前半のスコアは、ティーショットが悪いだけで、大きなミスではなかったので、気持ちは切れなかった」と、後半に臨んだ加藤は、3番で右ラフから200ヤードの2打目でフライヤーを計算して、5番ア
イアンを手にした。このショットが「思ったとおり」という距離感で1メートルにつくスーパーショット。これを沈めた加藤は、5番もバーディーを奪いスコアをイーブンに戻す。ここで一気にスコアを伸ばしたいところだったが、7番で2メートルのパーパットを外し、ボギー。
結局、1オーバーパー72で、首位をいく松山との差は6打に広がり、第2ラウンドを終えた。「今日は、トップと3打差までで堪えたかった」と、打ち明ける加藤。「松山さんを逆転するのは、正直言って、難しいかもしれない。でも、諦めるわけではない。自分の精一杯のプレーをしたい。まずはティーショット。フェアウェーをキープできれば、結果はついてくると思う」明日、加藤はわずかな可能性を信じて、力の限りのプレーを誓った。
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