首位の松山英樹と7打差でスタートした森博貴(福井工大附属福井高校3年)は、一時は1打差まで詰め寄る追い上げをみせたが、後半力尽き、この日は71にとどまり、通算1アンダーパーで2位タイに終わった。
前半を2バーディ、ノーボギーの2アンダーパー34で回り、さらに10番でバーディーを奪った時点で首位の松山との差を1打までに縮めた。第1ラウンドから首位を走ってきた松山の背中が見えた瞬間だった。12番でボギーを打って2打差となっても、続く13番でバーディを奪い、再び1打差に詰め寄った。
だが、14番(パー5)で思わぬつまずき。第2打を左の林に打ち込んでしまい、3打目は直接グリーンを狙えず、フック
をかけて打ったがグリーンをオーバーし、ボールは奥のバンカーへ。4打目のバンカーショットは「ホームラン」してしまい、結局5オン・2パットのダブルボギーを叩いてしまう。3打差。それでも次の15番ホール(パー4)では2メートルのバーディチャンスにつけ、望みをつなぐ。が、「下りのストレート」と思ったラインは、フックしてボールは無情にもカップに蹴られてしまう。パー。
さらに16番でバーディを奪うものの、「そのあとはバタバタで」連続ボギーを叩き、万事休した。妹の美穂が女子15~17歳の部で優勝し、大会史上初の兄妹同時優勝が期待されたが、残念ながら快挙達成にはならなかった。
それでも「7打差を1打差にまでしたので、優勝を争えてよかった」と納得した様子。これで日本ジュニアは「卒業」だが、すぐ次の試合も控えており、「この悔しさを次にぶつけます」と更なるステップアップを誓った。
|