本年度日本オープンゴルフ選手権競技の開幕を1ヵ月後に控えた9月7日、会場の武蔵カントリークラブ・豊岡コースでディフェンディングチャンピオンの片山晋呉を迎え、メディア・デーを開催した。
メディア・デーには報道関係者約50名と、共催のNHKから佐野謙三さいたま放送局長、JGAオフィシャルスポンサーのNECのCRM本部から楊成太、武蔵CCから多々良義成理事長、後援の入間市より木下博市長らが出席して、本選手権の有資格者や競技規定、大会コースセッティングなどが発表された。
2005年に廣野ゴルフ倶楽部で行われた日本オープンに続き、昨年の古賀ゴルフ・クラブに優勝した片山は、「日本オープンに初めて興味を
持ったのは、東京ゴルフ倶楽部で行われた1988年大会。優勝の尾崎将司さんの18番ホールの仕切りなおしのパッティングを見たときに、トッププロが60センチのパットを打てなくなるほどの重圧を感じる試合なんだと強く印象に残っています。それだけの試合で、一番勝ちたいと思っているのが僕自身です」と、日本オープンに賭ける強い思いを披露した。続いて、「日本オープンのセッティングは、レギュラーツアーとは一味違う。開催コースも日本オープンという重みを感じていると思うし、選手の技術を引き出すために考えられています。ゴルフというスポーツ、特に日本オープンは、設計者とセッティングを担当する競技委員との勝負でもあります。僕は彼らの狙いを超える攻め方を考え抜かなければならないし、謎解きのように彼らの考えを解いていくのが楽しいのです」日本オープン特有のセッティングについて感想を語った。
メディア・デーで初めて武蔵CC・豊岡コースをプレーしたという片山は、「このコースのグリーンは、小さなオーガスタという雰囲気もある。大会週にグリーンが固くなり、速さが増したら、想像できないくらい難しくなる」と、警戒心を強める。「日本オープンを他のレギュラーツアーと同じように考えている選手には、勝てないと思う。コース関係者、JGAが考え抜いた最高の舞台をクリアしていけるのは、勢いだけでは無理。ショット、パット、マネージメントの総合力が必要になる」と、言外に人一倍に日本オープンを大切に思っている自分が連覇を果たすと、意欲をのぞかせた。
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