「いちばん、いいスタートじゃないですか」という片山晋呉のコメントは、単純なようで深い意味合いすら感じる。この日は、パープレー。21位タイ。首位グループと4打差。これが、いちばん、いいスタートというのは、日本オープンだから、かも知れない。
よく、メジャーに出場する選手たちは「最終ラウンドに最高のタッチへ向けて、日々、徐々に、徐々に…」というパッティングやショットの調子を整えて、レベルアップしていこうという姿勢で臨む。そのポジショニングと自分の調子が、『ちょうどいい』という意味なのだ。
同じ組でラウンドしたアマチュアの宇佐美祐樹は、2009年日本アマチュア選手権チャンピオン。この日、4バーディー・7ボギーで75。57位タイでホールアウトした。
「やはりコースマネージメントが凄いですね。例えばティショットを曲げたら、確実に刻んでパーをとるとか、そういうスコアに表われない(バーディー、ボギーでなく同じパーでも)部分で、その凄さというか、上手さを感じました」
その宇佐美は「逆に、僕は、入れておかなければいけないパーパットをポロッと外すホールが、3つほどありました。それが結果的に、最後の16、17、18番の連続ボギーとなって出てきたのだと思います」
連覇を狙う片山晋呉の凄さは、第1ラウンドより第2ラウンド、第2ラウンドより第3ラウンドと、日に日に数字となって表われるのだろう。
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