第2ラウンドの石川は、76とスコアを崩し、通算2オーバーパーへと後退した。3バーディー・5ボギー・1ダブルボギーと出入りの激しい内容で、ドライバーショットもラフに打ち込むシーンが目立った。やはり、強行日程による疲労の影響であろうか。本人は、強気の姿勢を崩さないのだが…。通算2オーバーパーに後退したことに関しては、こんなセリフが聞かれた。
「数字的には、悪くないと思います。まだ2日間ありますし、1日で68とか67というスコアも期待できないではありません。僕は、予選を通過した全ての選手に後半の2日間のプレー次第で優勝のチャンスがあると思っています」
ドライバーショットでフェアウェイを外すシ
ーンが目立ったことについては、こう語る。
「切り返しのタイミングが、ちょっと悪かったと感じることがありました。体の反応が思っている動きにならなかったホールがありました。でも、全体的には、それほど悪くないです」
疲労感や時差ボケは?
「疲れはありません。時差ボケもなく、朝はスッキリと目覚めます」
だが、石川の言葉とは裏腹に、スウィングのタイミングのずれ、ショットの乱れは、明らかに疲れが原因になっている。石川は、こうも言っていた。
「時差ボケとか、疲れたとか、絶対に思わないようにしているんです。それを自分で認めてしまうと、気持ちが続かなくなってしまうかもしれません」
そうなのだ。無理にでも、強気を装い続けなければならない状況であることを自覚しつつも、口では逆のことを言って、自分を鼓舞している。そして、行動でも示そうとしている。ラウンド後、昼食をとったあとはドライビングレンジで打ち込み、インタビューは、その後となった。そして、インタビュー後には「これからトレーニング(ストレッチ主体)をして、ゆっくり休みます」。まだまだ元気であることを強調し、アピールし、懸命に自分が戦える状態にあることを自身に言い聞かせているように思えてならない。スウィング調整より、休息が何よりの良薬か。この点だけは、素直に「今日は、しっかり休んで、明日はまたスコアを伸ばします」と締めくくった。
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