通算3アンダーパーからイーブンに落とし、8位グループで最終ラウンドを迎えることになる藤田寛之。「(日本オープンに)相応しくないゴルフをしてしまいました」と、藤田らしい表現をした。「スタート前は、ショットもパッティングも良かったのですけど、コースにでたら、やはりちょっとショットがブレはじめて、それがアイアンだけでなくティショットにも影響してしまいました」と言った。藤田は、いまフェードからストレートボールへと変えようとしている最中だ。その微妙なスイング矯正の中で、時折出てしまうショットの乱れが、今日のラウンドで出てしまったのだろう。
藤田が、相応しくないゴルフ、という最大のシーンは、10番ホールだった。「完全に、攻め方を間違いました。ジャッジミス。残り(3打目のラフ)60ヤードから、手前のマウンドを使ってピンの右横3メートル…というイメージだったのですけど」結果は、グリーンに乗らずに手前のラフ。距離感のジャッジミス。あるはい攻め方自体の間違え。そういう瞬間がラウンド中にあることが、日本オープンの設定には相応しくないということなのだ。
「でも、最終的には、最終ラウンドのバック9をどう攻めきるかにかかると思います。(首位との5打差は)まだ、チャンスはあると思っています」
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