大塚智之、松山英樹、川村昌弘ら後半のラウンドに残ったアマチュア選手を抑えて、見事にローアマチュアに輝いたのが、東北福祉大学2年生の藤本佳則である。今季、関西オープン、アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープンに次ぐ3度目のタイトルだ。「今週の目標のひとつであるローアマチュアを達成することができて、その点では満足です。でも、もうひとつの目標が……」という藤本の目標は、総合順位で20位以内だった。「アマチュア選手として、自分がプロ選手の中に入ってどこまでやれるのか、という気持ちは、ずっとこの大会で持ち続けていました。でも、やはり、すべてにおいて違いますね。特に、片山(晋呉)さんと回って、打つ瞬間、毎回の素振り、何歩で入るかのルーティンなど、18ホール変わらないんですよ」と、学ぶことがたくさんあったという。特に、アマチュア競技では、この日本オープンのようなコースセッティングはない。だから「ラフのときの処理、ジャッジなど、みんな凄く潔いというか、判断がしっかりしているんですよね。そういう部分をもっと勉強しないと(さらに上位には)いけない」と、ディフェンディングチャンピオンの一挙手一投足を貪欲に吸収したようだ。3つのローアマチュアを獲得した藤本の次の狙いは日本アマと日本学生の2つのタイトル。来年に向けて、今大会の経験を糧にしたいところだ。
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