「上出来ですよ」ホールアウト後、ホッとした表情で話し始めた藤田大。四日市カンツリー倶楽部は、「グリーンが難しい。特に今日のホールロケーションで1アンダーパーなら御の字です」と相好を崩す。10番ホールからスタートした藤田は、14番で4,5メートルを沈めてバーディ。16番でこの日唯一の3パットのミスでボギーを叩いたものの、続く17番で再び4メートルを沈めて見せた。その後は、スコアカード通りのプレーで持ち前のステディなプレーが冴えた一日だった。「ショットはマアマア」というが、第2ラウンドの後半でパーオンの逃したのは1ホールだけと安定感抜群のプレー振りは、2002年の日本アマ優勝の実力通り。過去、本選手権と日本アマの2冠を達成したのは、和田博のただ一人。歴代2人目の快挙に残り18ホールを残すのみだが、「明日は緊張感のなかでのプレーになりますが、自分のゴルフをするだけ」と、気負いは全く見せなかった。
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