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[国際競技]
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JGA National Team Official Supplier |
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【加藤はまさかの+8・80で30位タイ】 |
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「まさか80なんて…前にいつ打ったのかも覚えてません」
その「まさか」が世界ジュニアの最終日で起きた。3日目終了時点で、6位入賞までは3打差。団体戦も1位のカナダチームに7打差の3位につけており、3年振りに男子の団体入賞も目前。アンダーパーが出にくく、1ラウンド毎の順位変動が大きいだけに、昨日6バーディを奪っている加藤龍太郎(作陽高1年)のブレイクに期待がかかった。
「入賞を目標に、絶対60台で回ってやる!」そう気合いを入れてスタートした加藤は、3番までは危なげなくパーを積み重ねる。しかし、4番でフェアウェイからパーオンを逃すと、手前からのアプローチショットをピン奥1.5mにつける。し
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かしこのパットを1.5mもオーバーし、3オン3パットでダブルボギー。完全に計算外であった。
7番でも残り160ヤードのセカンドショットを左に引っ掛けて、30ヤードのアプローチを残してしまい、寄らず入らずでボギー。9番のチャンスホールでは、230ヤードを4番ウッドで同じく5mにつけ、意地でねじ込んでスコアをひとつ戻し、「ショットはまだ悪くないし後半まだいける」とバック9に望みを繋いだ。
しかし、苦手とする打ち降ろしの11番パー3でティショットを左の木の中に打ち込むと、やっと出したセカンドショットは難しいライで止まり、このアプローチがグリーンオーバー。痛恨の2つ目のダブルボギーを叩いてしまう。これで、必死で繋ぎとめていた加藤の集中力が切れた。
「1度曲がりだしたら立て直す間もなく、アプローチパターのリズムも崩れてしまって…」と続く12番、13番、14番、15番とそこからショットが全くコントロール出来ずに、4連続ボギーで1バーディ・5ボギー・2ダブルボギーの8オーバー・80でホールアウト。トータル15オーバー・303ストロークの30位タイで、本選手権を終えた。
「体力不足だと思います。集中力が持ちませんでした。」と、茫然自失のまま加藤はつぶやいた。「世界アマで8ラウンド戦っても、最後の18番ティーイングラウンドで1日目の1番ホールと同じコンディションでティショットが打てる身体を作る」一昨年から指導を受けている筑波大の白木教授が言い続けている言葉が耳によみがえる。頭ではなく、自分自身の身体で痛感したことであろう。
「見つかった課題も練習して、トレーニングももっと増やしていきます」と、言葉少なに話す加藤の国際競技のデビュー戦はほろ苦い経験と共に幕を閉じたが、いつか加藤が一回り大きくなって次の世界の舞台に立った時、この苦い経験は必ず彼を支えてくれる。そう信じたい。
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