荒れ模様の天候の中で充実したプレーを見せたのが本部門初出場の松原大輔(水城高校1年)だ。10番ホールからスタートした松原は、「2打目が狙い通りにいった」という言葉とおり12番でバーディが先行すると、12、14番でもバーディ。15番パー5ではアプローチを3メートルに寄せて、スコアを伸ばすと、17、18番もバーディを決めて前半で5つスコアを伸ばす。「パットも長い距離が入ってくれた」と喜ぶ一方で、「3つあるパー5でティショットをラフに打ち込んでしまっての1バーディは残念」と悔しがる。このまま気にスコアを伸ばすかと思われた松原だが、後半になると一転して我慢のゴルフとなる。4番ではバーディパットを2メートルオーバーさせてピンチを迎えるも、しぶとくこれを沈めてパーをセーブ。続く5番も大きくスライスする4メートルのパーパットをねじ込んでパー。ホッと胸をなでおろした松原に、更に試練が待ち受けていた。9番ホールのティショットを打ち終わったところで、雷雲接近のため約1時間競技が中断。普通ならここで集中力が切れてしまうところだが、「集中だけは切らさないように。それだけを考えて待っていた」松原は、9番もパーセーブ。終わってみれば、6バーディ・ノーボギーの67で暫定ながら首位に立った。「目標は5位以内」という松原。ラッキーが続いたと謙遜する第1ラウンドで、その目標達成に大きな一歩を踏み出した。
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