先の全国高等学校ゴルフ選手権を制した竹安俊也(鹿島学園高校3年)が、この夏2つ目の全国優勝に向けて一歩ずつ前進している。2アンダーパーで第2ラウンドをスタートした竹安は、2、3番で連続バーディを奪うと、8番もバーディで前半で3つスコアを伸ばすと、後半も2バーディ・1ボギーにまとめ、この日69をマーク。通算6アンダーパーで首位と4打差の6位タイにつけた。しかし、竹安の表情はどこか冴えない。「調子はいい」と全国高校選手権優勝での好調を維持していることは実感しているが、スコアに結びつかないのだという。竹安いわく「流れが悪くて、爆発的なスコアが出せない」。今日のラウンドでも5つ目のバーディを獲って迎え
た15番(パー5)。577ヤードのこのホールも、日本ジュニア出場の選手にとっては、「バーディが計算できる」。しかし、この日の竹安は、ティショットを右ラフに打ち込むミスでボギー。「ここぞというところでミスが出てしまい」自分でそれまでの良い流れを断ち切ってしまっているのが、納得いかないのだ。それでも、「首位とは4打差。パー5が勝負どころになると思うけど、充分逆転は可能」と、気合を入れなおす。今年が最後の日本ジュニア。「自分にとって、良い思い出として残したい」と優勝に並々ならぬ気持ちを見せる。「このコースは、スコアを守っていてもチャンスはない。自分からスコアを伸ばしていくコース。12アンダーパーまでスコアを伸ばせれば…いい勝負になると思う」竹安が願ってやまない「爆発的なスコア」が出せるだろうか。それは、武安自身にかかっている。
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