通算10アンダーパーの単独首位でスタートした村山駿(広島国際学院高校2年)は、昨日「明日は緊張するだろうな…」とこぼしていたが、「実際にティインググランドに立つと、緊張はありませんでした」と話した。「最終組でプレーした2人も良く知っている選手たちだったし」と、普段通りのプレーが出来そうな環境はあったものの、スタートの1番でボギーを叩き、いきなり躓いてしまう。「ショットが安定していなくて、なんとかパーセーブを続けている状態」だった前半を好調なアプローチで凌いでいたが、「崩れそうな予感」がした後半にその不安が的中する。10番でボギーを叩くと14番をダブルボギーとするなど後半だけで3つスコアを落とし
、同組の同郷の後輩、小西健太に初優勝をさらわれた。「昨日の後半からショットがぶれ始めて…下半身がまだ弱いのでしょうね」と、悔しさを噛み殺す。それでも、この日本ジュニアで大きな自信も得た。「パットが決まれば、良いスコアが出る」中国ジュニアで62をマークして優勝を手にしたときに得た自信と同じぐらい大きなものを日本ジュニアの惜敗で学んだ村山だった。
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