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【米女子ツアーの戦いを日本女子オープンの舞台で宮里藍とツェンが直接対決】 |
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第1日
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競技報告:塩原義雄 写真:Y.Watanabe |
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最も多くのギャラリーに囲まれたのが宮里藍、ツェン・ヤニ、不動裕理の3選手が一緒にラウンドする組だった。現在、世界ランキングでは宮里が1位でツェンが3位。米女子ツアーの賞金ランキングではツェンが2位で宮里が3位。今大会には出場していない申ジエも含めた三つ巴戦を各部門で展開している。
雨中のスタート。ツェンが持ち前の飛距離でアドバンテージを奪った。いきなりの連続バーディだった。宮里は、スタートの4ホール中3ホールを1パットのパーで切り抜ける我慢のゴルフ。そして、5番で生まれたチャンスを確実に決めてツェンに対抗する。両選手とも自分のプレースタイルをしっかりと守りながらのラウンドでギャラリーの視
線も集中させた。
宮里が大きなピンチに襲われたのは、10番をボギーにした直後の11番パー4だった。ラフからのショットが2度続けて木に当たり、4打目でグリーンに乗せたものの下りスライスラインのボギーパットを残してしまった。宮里自身は「第4打もピンに寄せられる状況ではなかったので、ダブルボギーでもいいと覚悟して乗せられるエリアに打っていきました」
長い距離、難しいラインのボギーパットになることは覚悟の上だった。「だから、どうしても決めたいというのではなく、もっとリラックスした気持ちでストロークできました」というパットが、コロリとカップに転がり落ちてボギーでしのいだ。
「この難しいコース設定と雨の中で、ずっとフラットな気持(精神的に安定した状態)でプレーを続けられた。スコアも自分がやれることはやったうえでのパープレーということで満足しています」
終始、自分のペースを守った宮里に対して、ツェンは途中で切り替えた。不動と宮里に誘発されたのだという。「自分は、よほどのことがない限りレイアップ作戦はとらない。でも、不動さんとアイのプレースタイルを目の前で見ているうちに、ああいうゴルフも、それはそれで面白そうって思ってしまって…」
距離の長いパー4である17番を3番ウッドでティーショット。18番パー5でもラフからの第2打をフェアウェイに出し、さらにピンまで230ヤードの第3打も狙わずにピンまで60ヤード地点にレイアップ。4打目に勝負をかける方法を選んだ。そして、この4打目をピンそば40センチに寄せてのパーセーブで1アンダーパーでのホールアウトとなった。
第2日も、同じ組み合わせで、直接対決も第2ラウンドに突入する。
「このコースでは、あまり自分のスタイルにはないスマートなゴルフを求められるし、やってみると、楽しかった。これは、自分にとって大きなプラス材料になりそうな気もしています」
両選手の戦いは、まだまだ続く。
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