2010年度(第43回)日本女子オープンゴルフ選手権競技
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新's あらたにす JGA3大オープン特集
NHKで全国生中継予定
本大会は、(財)上月スポーツ・教育財団の
助成を受けています。
大会のみどころ 女子ゴルファー日本一を争う清廉な戦いが繰り広げられる
ナショナルオープンにふさわしいコース設定
松林に囲まれた高低差の少ない東コースの18ホール。
フラットで比較的広いフェアウェイなら伸び伸びとショットできそうだが、実は、ターゲットポイントはかなり絞られている。松と巧みに配置されたバンカーが、攻略ルートを巧みに制限しているからだ。

「大利根の実質フェアウェイは、目に見える幅の半分しかない」と言われる所以である。ただフェアウェイをキープするだけでは、ファインショットとは呼べない。ホールによって右サイドなのか左サイドなのか限定して狙っていかなければならない。
ホールが求めているサイドの逆に行ってしまったら、フェアウェイにあっても、それは小さなミスショットと思い知らされることになる。松越えや、枝の下を通していかなければならない。あるいはインテンショナルなフックボールやスライスボールを打っていかなければならないような状況が待っている。

プロやトップアマチュアなら、フェアウェイからであれば、そうした技術を駆使できるだろう。だから小さなミスショットというだけで大ケガを負わずに済むところが救いになる。

ラフに打ち込んでしまったら…。これは、もう、それだけでかなりのペナルティーを覚悟しなければならない。
80~100mmというのが、日本女子オープンでのラフ設定なのだが、これがきつい。8月のメディア・デーで東コースをラウンドしたディフェンディングチャンピオンの宋ボベが、大利根CCのラフの脅威をこう語っていた。


 
本当にいろいろな打ち方を知っていないと、対応しきれない。

前年度優勝者・宋ボベ
(メディアデーにて)
「ラフの芝生が立っていて、ボールが根元まで沈んでしまう。グリーンに乗せるどころか、そこまで飛んで行ってくれません。私が、初めて経験するもの凄く強い抵抗でした」
グリーン周りのラフも複雑だ。逆目にズボッと埋まったり、順目に
フワッと乗っていたり、横目でネック部やトゥ部に引っ掛かって
フェースアングルをキープできなかったり…。 「ここでも、本当に
いろいろな打ち方を知っていないと、対応しきれない。アプローチ
ショットの引き出しをたくさん持っていないと寄せられないと思いま
す」(宋)

ドライバーショットの正確性、アイアンショットのスピンコントロール、
戦略眼、トラブル処理能力、アプローチショットの多彩な技、パッテ
ィング感覚、さらにタフな精神力…総合力を求められるのが、ナシ
ョナルオープン仕様のコース設定である。

 
優勝の行方は?
優勝候補の筆頭として、その名を挙げなければならないのは宮里藍とツェン・ヤニであろう。
昨年のエビアンマスターズで念願のUSLPGAツアー初勝利を遂げたあと、今シーズンは大ブレークして岡本綾子以来となる賞金女王の座を視界に入れ、世界ランキングでも週間で1位になり、今シーズンの最大目標としたプレーヤー・オブ・ザ・イヤーにも最も近い位置にいる選手のひとりになっている。藍流ゴルフの確立。それが、大ブレークの背景にある。多彩なアプローチショット、100ヤード以内の絶対距離感は、世界ナンバーワンであることに異論をはさむ余地などあるまい。メンタルコントロール、1打への集中力も含めた総合力で、日本女子オープンの舞台では一歩抜きんでた存在であるとさえいえる。

ツェン・ヤニは、今シーズン、メジャー第1戦のクラフトナビスコ選手権、第3戦の全英女子オープンを制している。デビューイヤーの08年全米女子プロと合わせてUSLPGAツアー5勝のうち3勝がメジャータイトル。今年は、欧州女子ツアーに組み込まれている全豪女子オープンでも優勝しており、ナショナルオープンにも滅法強い。9月のP&Gアーカンソー選手権での逆転優勝が、現在の好調さを物語っている。
日本女子オープンでナショナルオープンのタイトルをさらにひとつ加えるか。

P&Gアーカンソー選手権といえば、最終ラウンドでベストスコアの64をマークした宮里美香がUSLPGAツアー自己最高の3位に食い込んだ。昨年の日本女子オープンでは3日目までトップを走っていた。最終ラウンドにスコアを崩したものの大会を盛り上げた主役のひとりだった。
今年こそ…の思いを強くしてのリベンジ出場となる。

迎え撃つ日本女子ツアーの選手では、横峯さくら、藤田幸希両選手に注目したい。横峯には、昨年大会最終ラウンドに猛追しながらプレーオフで敗れた口惜しさがある。そして、藤田は日本女子プロゴルフ選手権に続いての日本女子オープンで、両公式戦の年間制覇がかかっている。
そして、一昨年は李知姫、昨年の宋ボベに続いての韓国勢の3連覇はあるのか。アン・ソンジュ、全美貞、ヤングキムらもあなどれない存在ではある。

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