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【上田桃子は1打のミスがきっかけで80の大叩き】 |
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第3日
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競技報告:塩原義雄 写真:G.Kobayashi /Y. Watanabe |
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イーブンパーからのスタート。ムービングデイといわれる第3日のスコア次第では、優勝争いに食い込める。上田桃子は、スタート前のドライビングレンジで、その気になっていた。ドライバーを切り替え、それを試したところ、コントロールされた強い弾道のショットが打ち出されるようになっていた。飛んでいく白球を追いながら「これなら、なんとかなりそう」と、第3日の追撃に手応えを感じとっていたのだった。
スタート時間が迫り、1番ティーインググラウンドへ。いきなり、イメージ通りのファインショットだった。フェアウェイをはずれない。「6番まで、自分でも完璧に近いゴルフで、攻め続けてやるぞっていう気持ちがどんどん強くなっ
ていきました」
7番パー5も、ティーショットはフェアウェイに。第2打もベストポジションに打ち出せた。気分は、6番に続いての2ホール連続バーディだ。第3打。手のしたのはウェッジだった。ちょうど100ヤード。気持ちはピンそば、結果は引っ掛け。なんとかグリーンにはとどまったが、そこから3パットのボギー。ダブルショックだった。
「なんとか気持ちを切り替えようと思ったんです。こんなとき、世界のトッププロだったら、どうするのだろう…とか、ミスを忘れて、新たな気持で…とか。でも、どうにもなりませんでした。100ヤードから、あんなミスをした自分を信じられなくなってしまって…」このボギーをきっかけに、その後は4ホールで6つスコアを落とす(2ダブルボギー・2ボギー)。14番でもダブルボギーを叩いての80。
「このショックを消すには、明日、順位に関係なく自分にとっての最高のゴルフをするしかないと思います」上田は、そう言い残すと、練習グリーンへと足を向けた。
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