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【宮里藍は9位に終わり、宮里美香を祝福】 |
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第4日
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競技報告:塩原義雄 写真:G.Kobayashi /Y. Watanabe |
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朝から、体調を崩していた。「アレルギー症状だと思うのですが、ノドが痛くて…。体もシャキっとしなくて、スタートしてからも5ホールぐらいは地に足が着かないというか、フワフワしている感じで、集中できませんでした」
スタートホールの1番で左ラフにつかまり、1発でフェアウェイに戻すこともできずにダブルボギー。いきなり追撃モードに自ら水をかけてしまった。その後も、バーディチャンスでのパットが決まらず、通算イーブンパーにスコアを落としての9位フィニッシュとなってしまった。
ホールアウトしてスコアカードを提出すると、クラブハウスには戻らず、プレーを終えたばかりの18グリーンサイドへとUターンしてい
った。沖縄の後輩であり、USLPGAツアーをともに戦う宮里美香の優勝を見守り、祝福するためだった。「昨年のエビアンマスターズはじめ、今年の私の5勝、全て美香ちゃんが見ていてくれたんです。祝福してもらいました。だから、今日は、そのお礼の気持ちも込めて、美香ちゃんの優勝シーンを近くで見守りたかったのです」
宮里美香にとってのルーキーイヤーだった昨年、シーズンの戦いを終えた宮里美香が、宮里藍に挨拶に来た。「本当に不安だらけの1年間でした。藍先輩の存在が、どれだけ心強かったか。ありがとうございました」そういうと、泣き出してしまったそうだ。肩を抱いてやりながら、思った。「美香ちゃんは、本当に苦しくて、不安だったんだな」
今年、精神的にも強くなり、ゴルフもたくましくなった宮里美香を見るようになっていた。「そういえば、自分のゴルフを振り返る余裕もありませんでした。今日は、こういう流れなんだな…っていう展開になってしまって。ベスト10でよしとしなければいけないでしょう」後輩の初優勝が、せめてもの救いとなったようだ。USLPGAツアーでは、終盤の激戦が待っている。
「体調を整えて、目標が達成できるようにがんばります」最後の言葉だけは、元気を振り絞ったような声だった。
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