池田勇太は、独特の言い回わしがある。
「まあ、出たとこ勝負でやってみて、流れに乗れればいくだろうし、そうじゃなければいけないし…調子は、悪くないし、あとは流れですよ」という表現は、そうとう忍耐を強いられるラウンド内容だったと想像する。10番からスタートしていきなりボギー。第1打を左のラフ。そこから打ったボールがグリーン上でバックスピンがかかって、手前のエッジ。しかも、ちょうどラフとの境目だった。それを寄せきれずにボギーである。
「僕のショートゲームは、ラフでもスピンがよくかかるんですよ。米ツアーなんかで、あいつのクラブはおかしいから、調べろって言われるくらい。もちろん、ちゃんと調べてOKが
出ているのに、そういわれるっていうのは、嬉しいのかなぁ」
前半2バーディ・2ボギー。後半では、4番ホールのボギーだけ。
「うーん。フェアウェイが狭く、置きに行ってしまうと距離が残ってしまうし。刻んでセカンドがロングアイアンになってしまうと難しい」そこで、思い切りが必要なのだが、ラフでも攻める姿勢を、というモチベーションが、いまひとつ沸かないラウンドだった。
「第1ラウンドですから…」最初は揺るやかに、そして日に日に上昇気流に…という池田のゴルフに期待したい。ちなみに、今季の池田のラウンド別平均ストロークを見ると、第1ラウンドは72で、第2ラウンドが70・25、第3ラウンドが69。そして最終ラウンドが、71となっている。2、3日目のチャージに期待したい。
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