スタート前のドライビングレンジでの石川遼は、ショットの好調さを感じていたという。
「ええ、いい状態だと確信していました。これならすっとスタートしていって、すぐに流れを作り出せそうだと思っていました」
それが、11番でのボギー先行となってしまった。このボギーを続く12番のパー5ホールで取り戻すと、そこから17番までに3バーディを加えていった。距離の短い15番パー4では、ドライバーのコントロールショットで前日に続いての1オン、イーグルチャンスにつけ、松山に「また見せつけられた」と言わせたものだった。
石川の流れを作り出したかのような快プレーではあったが、この日は、ミスも折り混ざった。「い
ざコースに出ると、体の動きにどこか違和感がでて、リズムに乗れませんでした。ドライビングレンジとコースで微妙に違いがでるというのは、ときどきあることです。でも、何ホールかプレーしているうちに修正できるものなんですけど、今日は、それができませんでした」
それが、アウトにターンしてからの2バーディ・3ボギーという、ちぐはぐなスコアにつながってしまったのだろう。
「そういう状態の中でもアンダーパーで回れたのがよかった。そう思うことにします。松山選手には3打差をつけられてしまいましたが、僕が立て直して追い上げ、最終ラウンドには、また同じ組で回れるように頑張ります」
石川も、実は松山との同一組での2日間を楽しんだふうだった。
|