6バーディ・1ボギー。第3ラウンドに5アンダーパーの66という好スコアを叩き出した藤本佳則が、通算でアンダーパー(1アンダーパー)の世界の急浮上してきた。東北福祉大の3年生で、同1年生の松山英樹の先輩になる。昨年に続いての連続ローアマチュアを密かに狙っての出場だった。
前半の2日間は尾崎将司と同組でのラウンドで「何かを勉強させてもらおうと、ジャンボさんのプレーを見てしまいました」。この日は、自分のプレーに集中して、しっかりスコアメイクできたという。4番パー3で下りの10メートルが決まった。続く5番パー5では、3打目のアプローチショットを3メートルに寄せて連続バーディ。さらに9番パー5でも70
ヤードの第3打を1メートルにつけて33。ハーフターンしたあとも好調なショットでバーディチャンスを作り出し、バーディを積み上げていった。
距離の短い15番では、1オンを狙ったドライバーでのティショットを池に打ち込んだ。同じ場所からの第3打。再びグリーンを狙い、右バンカーにつかまったものの、ここからピタリと寄せてボギーで切り抜けた。そして16番から、また連続バーディ。
2年後輩の松山とは、あまり接点がないそうだ。「同じゴルフ部といっても、練習場が違うし、練習ラウンドも、それぞれ同学年のグループと回ることが多いので、本当に接点がないんです」
今大会も、突っ走る松山、足踏みする藤本では、第2ラウンドを終えて11打差。「離されすぎてしまったので、意識しようにも松山の後ろ姿も見えない状況でした」。今日の66で「ようやく、後ろ姿が見えるところまできたという感じです。明日も、きょうと同じように噛み合ったゴルフができれば、ひょっとして…。ほのかな期待がわいてきました」
連続ローアマに、希望をつなぐ第3ラウンドの爆発ではあった。
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